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持続可能なまちづくりってなんなんだよ(1)

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21世紀に生きるわれわれがまちづくりを語るとき、往々にしてその枕詞には「持続可能な」なる形容詞を補完して、暗に20世紀の都市開発を批判する傾向を持ち合わせている。あえて敷衍するまでもないが、一時的な開発によって造り上げられた20世紀のニュータウンに急速な高齢化の波が押し寄せているのは、その開発手法に問題があった、だからわれわれは持続可能なまちづくりを目指さなければならない、というような具合のそれである。

 

なるほど人口減少社会へと突入し、開発ペースが急速に落ちてきているわが国において持続可能なまちづくりは前提として語るべくもない月次な命題である。だからわれわれは多摩ニュータウンの反省から多くのことを学ばなければならないと考えている。だが実際のところ、持続可能なまちづくりというのはいつの時代の都市計画家も念頭に置いてきたことであり、そして喧伝してきたはずのスローガンなのである。現にハワードやコルビュジェが「田園都市」や「輝く都市」といった類の良質で持続可能な都市構想を提唱したのも近代都市の環境悪化を槍玉に挙げた結果であったし、日本のニュータウンは少なからずそれらの設計思想を取り入れて造り上げられた代物なのである。

 

多摩ニュータウンの機能主義的な都市デザインは、ポストモダンを信奉する21世紀の日本人には馴染まない負の産物となってしまった。持続可能なまちづくりを体現したとして賞賛される山万のユーカリが丘も、果たしてあの設計主義的な都市デザインがいつまで受容され続けるのかは甚だ疑問である。そんな中で、われわれは持続可能なまちづくりという実体なき産物に、いつまでも依拠し続けることができるだろうか。急速に変容と拡散を繰り返す現代の思想潮流にあって、従前のパラダイムは世代を越えて通用しうるのだろうか。改めて検討しなければならない時代を迎えているような気がする。(続きはこちら

 

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